・ゲーム会社のユーザーイメージ調査

http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000022022008
ハード3社の持つブランドイメージ

任天堂には、「老舗」「マリオ」「DS+Wii+ファミコン」「大手」「ファミリー」「好調」「先駆者」「面白い」「有名」といった言葉が並ぶ。任天堂はファミリー層のハードを連想させるため、先進的なサービスやおしゃれなイメージを構築する際には、現状の保守的なイメージが邪魔になるだろうという。

 「ニンテンドーDS」の投入では、「ゲームボーイ」というすでに確立できていたブランドネームを捨てて何も連想させないハード名に切り替えたことで、「子供向け」というイメージを払拭して幅広い年齢層に受け入れられるブランド戦略上の成功をもたらした。

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)には「プレイステーション」「任天堂に負けている」「革新」「大手」「ビジュアル」「スタイリッシュ」「技術力」という言葉が出てくる。任天堂と比較される部分が大きく、一方でビジュアル表現の豊かさといったところではユーザーへのブランドイメージをしっかりと確立していることが見えるという。

SCEの場合はゲームのタイトルが自由連想に挙がらないことから、特定のゲームに強いというイメージができていない。しかし、昨年秋に発売した「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の新型は、薄型化してデザイン性を打ち出すことで、DSと十分差別化できたことも読み取れるとしている。

 マイクロソフトは「PC」「負け組」「Xbox」「OS」「洋ゲー」「大手」「堅実」「つまらない」という言葉が並ぶ。ウィンドウズのOS企業であるというイメージが強く、日本では受け入れられていない。つまらない海外ゲーム(洋ゲー)を出している企業という過去の失敗イメージから脱却できていない様子がうかがえる。北米での成功が、国内の一般ユーザーのブランドイメージには何ら影響を与えていないことも明確にわかる。